定年までプログラマーでいる事が難しい理由

プログラマーの仕事は若い頃でなければ務まらないという認識が、IT業界の中にはあります。そのため若いうちにプログラミングの仕事から離れ、管理職に就くかあるいは別の道に進むエンジニアは多いです。現実に定年までプログラマーとして勤め続けられている人物は限られてはいます。
このように、定年までプログラミングの仕事を続けようと考えているエンジニアが少ない理由には、残業によって肉体や精神に及ぶ負担が大きいことが挙げられます。ソフトウェア開発現場では徹夜続きの状況は珍しいものではありません。若いうちは多少の無理も乗り越えるだけの体力を持つため、連日徹夜が続いても十分に耐えられます。
しかし歳を重ねるうちに体力は低下し、やがて無理がきかなくなって仕事が続けられなくなります。もし定年までプログラミング技術者として仕事を続けたいと考えるなら、相応の覚悟は必要です。そこで残業せずに済むように開発効率をアップさせたり、あるいは残業のないプログラミングの仕事の職場を選ぶなどの工夫の余地はあります。定年までプログラマーとして仕事を続けるのが難しいというIT業界の常識は、打ち破ることができるかもしれません。技術力を磨けば業界での生き残りは可能であり、一つの道を究める意義は十分あります。
また定年まで働き続けられる仕事であることを身を持って示せば、それが前例になって後に続くプログラミング技術者も次第に現れる可能性も考えられます。